「協働ロボット」とは、人と協調して働くことができるロボットです。産業ロボットのように人が行う単純作業や反復作業を代わりに行える点に加えて、人との協働作業が可能。この点は、産業用ロボットとの大きな違いといえます。
産業用ロボットは高速稼働により効率的に作業を進められますが、可動範囲に人が近くと事故につながる可能性もあり、人との協働作業が難しい面がありました。このような面から、一般的な産業用ロボットの安全稼働のためには安全柵の設置が必須である、と「労働安全衛生規則(第150条の4)」で定められています
。協働ロボットは、側に人がいる場合には安全な速度や力で動作し、さらに人と接触した場合は安全に停止できることを前提としています。この点から、厚生労働省が定めているリスクアセスメントを実施した上で、安全柵を設置しない状態での導入が可能です。機体自体もコンパクト・軽量であるため、小規模な生産ラインなどスペースが限られている場合でも導入ができます。
厚生労働省|産業用ロボットに係る労働安全衛生規則第150条の4の施行通達の一部改正について(https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tb9779&dataType=1&pageNo=1)
難しいプログラミングが不要で作業を覚えさせられる点が、協働ロボットのメリットのひとつです。この点から、製品切り替えや追加など、実施する作業の変更が頻繁に発生する環境だったとしても自動化に取り組めます。
初期導入費用はかかるものの、一度導入した後のコストはメンテナンス代と電気代となります。長期的にロボットを運用することによって、継続的な利益を生み出せるため、費用対効果に優れているといえます。
前述の通り、協働ロボット導入にあたっては安全策が不要であり、機器もコンパクトで軽量であることからスペースが限られている環境でも動作可能。これまで余っていたスペースの有効活用も可能です。
単純作業を自動化できるため、その作業をこれまで担当してきた作業者は他の工程に取りかかることができます。このような点から、人材を有効に活用し生産効率を向上させられます。
協働ロボット導入時に注意したい点として、「協働ロボットでは完全な無人化は難しい」点が挙げられます。あくまでも人と一緒に作業をすることを前提としており、あくまで人の作業をサポートすることを得意としているロボットである、という点を念頭におく必要があります。 また、「動きが遅く可搬重量が小さい」という部分も注意しておきたいところです。協働ロボットは人が作業しているエリア近くに設置されるものであるため、小型であるとともに接触が発生した場合には安全に停止できる点を前提としています。産業用ロボットと比較すると動作速度が遅く、可搬重量が小さいものが多い点もあらかじめ覚えておくことが大切です。
ネジの締め付け作業は作業者の負担が大きい点に加えてばらつきが発生しがちです。しかし、協働ロボットとネジ締め機を組み合わせて活用することで多彩な角度でのネジの締め付け作業を行えるようになり、品質の安定化が期待できます。
人の作業に協働ロボットを組み合わせられるため、組み立て作業の効率化も可能です。人・ロボットがそれぞれ得意とする作業を担当することで、より短時間での組み立てができるようになり、生産性向上につながります。
安全柵の設置が必要な産業用ロボットの場合、検査の自動化は難しい面がありましたが、協働ロボットは安全柵が不要であるため、検査機に製品を供給する・回収するなどの作業が行えるようになり、検査の自動化が可能となります。
溶接作業を行う場合、強い光や有害な物質が発生するケースがあります。このような場合にも協働ロボットを活用することで、溶接作業により発生する健康リスクの軽減が可能です。
倉庫内でのピッキング作業は、協働ロボットが得意とする作業のひとつといえます。指示に基づき必要な部品や製品のピッキングが可能。自動化を行えるため、作業時間を短縮できます。
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