こちらでは、パーツフィーダーを解説しています。全波式や半波式、デュアルモーションなど、複数のタイプがあるので、それぞれの特徴についても、わかりやすくまとめました。
パーツフィーダーは、おもに振動式・非振動式のふたつに大きく分けることができます。こちらの記事で解説する電磁式パーツフィーダーは、振動式です。電磁式パーツフィーダーはもともと、アメリカのシントロン社によって普及した発振体です。その特許が切れてから、さらに普及が進んだという経緯があります。
ちなみに、パーツフィーダーには他にも、神鋼電機のディアルモーションやNTNの特殊な発振体など、さまざまなタイプがあります。
半波方式は、振幅が大きいため、搬送能力が高いのが特徴です。1分間あたりの振動数は、50Hz の場合は3000回、そして60Hz の場合は3600回ほど。取り扱いがシンプルで、全波方式のものと比較すると価格も安いです。φ400を超えるパーツフィーダーでは、この半波方式が採用されている場合が多いです。
全波方式は振動が細かいので、ワークが小さい場合や、通常よりも高精度な選別が求められる場合などに適したパーツフィーダーであるといえます。1分間あたりの振動数は、半波方式の倍です。50Hz の場合は6000回、そして60Hz の場合は7200回ほどです。
使用に際して注意しておきたいのは、ボウルの剛性が低いと、ビビリが発生したり、あるいはワークの進みが悪くなったりする可能性があるという点です。補強のためのリブを設けておくようにしましょう。
参照元:株式会社シマテック(https://pfd.co.jp/basic/body/)どのようなワークに適しているかという観点からまとめると、半波方式は大きなワーク、そして全波方式は小さなワークということになります。
インバータコントローラを用いて、1万回を超える振動を発生させます。周波数は250Hz~350Hzです。
神鋼電機製の発振体です。 コイルと板バネを縦向き・横向きに配置し、旋回方向を思い通りに変えることができるのが、特徴的です。これまで見られなかったタイプのパーツフィーダーだといえます。騒音が小さく、また、オドリを抑えられるところも注目ポイントです。
参照元:株式会社シマテック(https://pfd.co.jp/basic/body/)■選定条件:
Googleで「パーツフィーダ」と検索( 2023年7月14日時点)して表示されたメーカーの41社うち、
村田精工……最も導入実績社数が多い会社として選出しました。
東レ・プレシジョン……多品種対応している中で、ワークへのキズ対策・整列機能・検査機能など、最も多くの機能を搭載している無振動式のパーツフィーダーを提供している会社として選出しました。
シマテック……唯一、24時間・365日・休日・夜間を問わず修理・メンテナンス・移設に対応している会社として選出しました。