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ゴム部品用パーツフィーダーの特徴は?

パーツフィーダ―で扱うワークのうち、ゴム部品は、難易度が高いです。これは、ゴム部品の「形が一定でない」「粘着力がある」という特性によるものです。そのため、ゴム部品用パーツフィーダ―の設計には、特別な工夫が求められます。

パーツフィーダーにおけるゴム部品の問題点

パーツフィーダーでゴム部品のワークを扱う際には、注意が必要です。端的に言うと、パーツフィーダーには不向きなワークなのです。ゴム部品には、次にあげるようなゴムならではの問題点が2つあるので、一般的なワークと同じように扱おうとすると、トラブル発生の原因になってしまうおそれがあるのです。

パーツフィーダーにおけるゴム部品への対策

上述のようなゴム製品の問題点や特性をふまえると、どのような対策が有効でしょうか。パーツフィーダーにおける対策方法として、次のようなものが挙げられます。

搬送面の処理

物理的なバラシ機構を取り付ける

ゴム部品同士がくっつかないようにするには、製品ストック部分にシリンダーやエアブローなどを取り付けます。そうすることで、ワークをばらしやすくなります。

【事例1】成形品ゴムを扱うパーツフィーダー

部品の問題点

ゴム系のワークは形状が安定せず、すぐに変形してしまうため、上手に整列させるのが難しくて困っているという課題がありました。樹脂製や金属製などのワークと異なり、接触抵抗が高いことも、課題解消をさらに難しくする要素となっていたのです。

対応

そこで提案された機器が、ゴムの成型品用のパーツフィーダーです。こちらの製品を使用したユーザーは「曲面造形に感心しました」という評価をしています。平面的な加工ではなく、ひねりをくわえた立体的な加工を行うための技術が役立ったわけです。

参照元:大善|ゴムの成型品用パーツフィーダ
(https://daizen-feeder.co.jp/works/155/)

【事例2】薄いゴム部品を扱うパーツフィーダー

部品の問題点

ゴム系のワークは、ただでさえ整列させるのが難しいですが、中でも、厚みが充分にないものの場合は、難易度がさらにアップします。今回問題となっていたゴム部品は薄く、しかもかなり柔らかいので変形しやすかったため、パーツフィーダーによる整列供給には不向きといえる性質のワークでした。使用中のパーツフィーダーでは取り扱いが難しいという課題がありました。

対応

そこで提案されたのが、薄いゴム製部品用のパーツフィーダーです。テフロンコーティングが施されているのが特徴です。接触抵抗が高いワークを整列させるためには、摩擦係数が低いコーティングが適しているからです。さまざまな工夫を加えながら、パーツフィーダーを製作。100%の満足を得られる仕上がりにはなりませんでしたが、お客さんに納得してもらえるクオリティーは実現することができました。

参照元:大善|薄いゴム用パーツフィーダ
(https://daizen-feeder.co.jp/works/159/)

ゴム部品向けパーツフィーダーの選び方は?

ゴム部品のワーク向けのパーツフィーダー導入を検討している場合は、実績のあるメーカーの商品から選択することをおすすめします。以下のページでは、ゴム部品に対応しているパーツフィーダーを取り扱っているメーカーを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

ゴムを整列できる
パーツフィーダー

現場の要望別パーツフィーダ‧メーカーのおすすめ3選
パーツフィーダ1台で
多品種のワークに
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東レ・プレシジョン
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東レ・プレシジョン
画像引用元:東レ・プレシジョン公式サイト:
https://www.tpc.toray/
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パーツフィーダだけでなく
⽣産ライン全体
任せたいなら
村⽥精⼯
がオススメ
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画像引用元:村田精工公式サイト:
http://www.muratask.co.jp/
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故障やトラブルがあった際に
すぐに駆けつけて
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シマテック
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シマテック
画像引用元:シマテック公式サイト:
https://pfd.co.jp/
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■選定条件:
Googleで「パーツフィーダ」と検索( 2023年7月14日時点)して表示されたメーカーの41社うち、
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東レ・プレシジョン……多品種対応している中で、ワークへのキズ対策・整列機能・検査機能など、最も多くの機能を搭載している無振動式のパーツフィーダーを提供している会社として選出しました。
シマテック……唯一、24時間・365日・休日・夜間を問わず修理・メンテナンス・移設に対応している会社として選出しました。