パーツフィーダを導入する際に、一番気になるのはやはり価格でしょう。ただし、パーツフィーダの価格は「通販サイトで購入できる規格品」と「ワークに合わせて設計・調整する個別製作」では、見方が大きく変わります。
規格品であれば数万円台から確認できるものもありますが、実際の製造現場では、ワーク(部品)の形状・重さ・供給姿勢・処理能力・周辺装置との連携などによって、最終的な費用が変わるのが一般的です。
このページでは、通販サイトで確認できるパーツフィーダの価格例に加えて、種類ごとの価格差、価格を左右する要素、見積もり前に整理しておきたい情報をまとめました。導入前の予算感をつかむ参考にしてください。
パーツフィーダの価格は、規格品として販売されているものならリニアフィーダで3万円前後から、ボウルフィーダで5万円前後から確認できます。一方、大型・高出力タイプや特殊な供給条件に対応する機種では、100万円を超えるものもあります。
たとえば、通販サイトで確認できる規格品の価格例を見ると、リニアフィーダは3万円前後〜数十万円台、標準的なボウルフィーダは5万円前後〜20万円台、大型のボウルフィーダでは100万円を超える製品もあります。
| 種類 | 価格の目安 | 向いているケース |
|---|---|---|
| リニアフィーダ・インラインフィーダ | 3万円前後〜数十万円台 | ワークを直線方向に搬送したい場合。ボウルフィーダの後工程や、シュート上での整列・搬送に使われます。 |
| 小型・標準ボウルフィーダ | 5万円前後〜20万円台 | 小物部品や薄物部品などを、ボウル内で整列・供給したい場合に使われます。 |
| 大型・高出力ボウルフィーダ | 100万円以上になる場合もある | 大型ワーク、重量物、供給量の多いラインなど、より強い搬送力や安定供給が必要な場合に使われます。 |
| ホッパー・コントローラなど周辺機器 | 別途費用がかかる場合がある | ワークの貯留、供給量の安定化、振動調整などを行うために組み合わせます。 |
ただし、上記はあくまで通販サイトで確認できる標準品・単体機器の価格目安です。実際の導入では、ボウルやシュートの製作、整列機構の設計、ワークテスト、設置調整、コントローラやホッパーなどの周辺機器まで含めて検討する必要があります。
そのため、パーツフィーダの価格を考える際は、「本体価格がいくらか」だけでなく、「自社のワークを安定して供給できる仕様にすると、総額でいくらになるか」を確認することが大切です。
※価格は2026年6月3日調査時点での情報をもとに、税込目安に換算しています。最新価格は各参照元ページでご確認ください。
パーツフィーダを豊富に揃える通販サイト「ミスミ」で実際に販売されているリニアフィーダを、価格もあわせて紹介します。

引用元:ミスミの総合Webカタログ
(https://jp.misumi-ec.com/vona2/detail/221000013133/)
シュート全長200mm~最大700mmまで用意しているインラインフィーダ ピエゾシリーズ。直取付方式・継ぎバネ方式・ゴム脚方式の全形式を揃えており、用途にあわせて選択できます。シンプルな構造の直取付方式は小さなワーク向きで、搬送速度に優れています。
| メーカー | 産機 |
|---|---|
| 価格の目安 | 34,444円~95,240円(税込) |

引用元:ミスミの総合Webカタログ
(https://jp.misumi-ec.com/vona2/detail/221004992256/)
従来の板ばね防振タイプに比べて、より性能が向上した製品。低反力で、部品供給がよりスムーズかつ高精度になっています。シュート全長最大350mm・600mmのタイプがあり、ワークのサイズや形、重量にあわせて選択できます。
| メーカー | シンフォニアテクノロジー |
|---|---|
| 価格の目安 | 87,029円~91,803円(税込) |

引用元:ミスミの総合Webカタログ
(https://jp.misumi-ec.com/vona2/detail/221005343167/)
シュートの設計が分かりやすく、簡単に調整できるのがL形の特徴。それでいて供給はスピーディーかつ滑らかです。薄物ワークにも対応しており、さまざまなシーンで活用できるでしょう。
| メーカー | NTN |
|---|---|
| 価格の目安 | 参照元ページでご確認ください |
パーツフィーダを豊富に揃える通販サイト「ミスミ」で実際に販売されているボウルフィーダを、価格もあわせて紹介します。

引用元:ミスミの総合Webカタログ
(https://jp.misumi-ec.com/vona2/detail/221000013122/)
ファインセラミックスを用いた圧電素子を駆動源としているパーツフィーダ。そのためワークに磁気の影響が及ばず、小物や薄物、磁気ワークの搬送にも適しています。また、エネルギー変換効率が高いため省エネ効果にも期待できます。
| メーカー | 産機 |
|---|---|
| 価格の目安 | 53,878円~194,394円(税込) |

引用元:ミスミの総合Webカタログ
(https://jp.misumi-ec.com/vona2/detail/221005343044/)
超小型ワークや薄物ワークの供給に適しているパーツフィーダ。NTN独自の水平駆動とSMDコントローラによる高周波駆動を組み合わせることで、高速かつ滑らかな供給を可能にしています。サイズは2種類、それぞれ供給方向を時計回り・反時計回りから選択できます。
| メーカー | NTN |
|---|---|
| 価格の目安 | 219,264円~244,180円(税込) |

引用元:ミスミの総合Webカタログ
(https://jp.misumi-ec.com/vona2/detail/221005343077/)
強力な板ばねユニットと、進化した駆動系を搭載したボウルフィーダ Gシリーズ。大型で重量のあるワークも供給・整列できます。スタンダードなG50形と、より強いパワーをもつG63形の2種類があります。
| メーカー | NTN |
|---|---|
| 価格の目安 | 1,322,398円~2,724,741円(税込) |
パーツフィーダの価格を調べると、通販サイトに掲載されている価格と、メーカーに問い合わせて出てくる見積価格に差があることがあります。これは、通販サイトの価格が主に「標準品の本体価格」である一方、実際の導入ではワークに合わせた調整や部品製作が必要になるためです。
たとえば、同じボウルフィーダでも、ただ部品を搬送するだけでよい場合と、表裏・向き・重なり・絡まりを細かく整列させたい場合では、必要な加工や調整が変わります。ワークに傷を付けたくない、静電気を避けたい、食品・医薬品向けに洗浄性を重視したいといった条件が加わると、仕様も価格も変わりやすくなります。
| 価格の見方 | 内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 通販サイトの掲載価格 | 標準品・単体機器の価格を確認しやすい | ボウル、シュート、ワークに合わせた調整費用が含まれていない場合があります。 |
| メーカーの個別見積もり | ワークや供給条件に合わせた実際の導入費用を確認できる | 仕様確認やサンプルワークのテストが必要になることがあります。 |
| 中古・リユース品 | 初期費用を抑えられる可能性がある | 対象ワークに合うか、改造・再調整費用がどの程度かを確認する必要があります。 |
「パーツフィーダ 価格」で調べている段階では、まず通販サイトの価格で大まかな相場をつかみ、そのうえで自社ワークに合わせた見積もりを取る、という流れが現実的です。
パーツフィーダは、種類によって価格が変わります。特に価格差が出やすいのは、ワークの大きさ・重さ・供給量・整列の難易度です。ここでは、種類別に価格の考え方を整理します。
リニアフィーダは、ワークを直線方向へ搬送するための装置です。ボウルフィーダから出てきたワークを次工程へ送る用途や、シュート上で一定方向に搬送する用途で使われます。構造が比較的シンプルなため、標準品では数万円台から確認できるものがあります。
ただし、シュートの長さ、ワークの重さ、必要な搬送速度、設置スペースによって必要な機種が変わります。標準品をそのまま使える場合は費用を抑えやすい一方、専用シュートの製作や調整が必要な場合は追加費用を見ておくとよいでしょう。
ボウルフィーダは、ボウル内でワークを整列させながら供給する装置です。小型の標準品であれば5万円前後から確認できるものもありますが、ボウル径が大きいもの、重量物に対応するもの、高い供給能力が必要なものでは価格が上がりやすくなります。
また、ワークの表裏判別、方向の統一、重なり防止、絡まり防止、傷防止などが必要な場合は、ボウルやシュートの設計・加工が重要になります。この部分が、見積価格に大きく影響します。
大型ワークや重量物を安定して供給する場合は、より強い振動力や大型のボウル、剛性の高い構造が必要になります。そのため、大型・高出力タイプでは100万円を超える製品もあります。
価格だけを見ると高く感じられるかもしれませんが、チョコ停の削減、手作業の削減、不良や供給ミスの抑制につながる場合は、長期的なコスト削減につながることもあります。
パーツフィーダの見積価格は、主に以下の要素によって変わります。問い合わせ前にこのあたりを整理しておくと、メーカー側も仕様を判断しやすくなります。
ワークが小さい、薄い、軽い、重なりやすい、絡まりやすい、転がりやすいといった特徴があると、安定供給のための工夫が必要になります。逆に、形状がシンプルで姿勢が安定しやすいワークであれば、比較的シンプルな構造で対応できる可能性があります。
「向きはある程度そろえばよい」のか、「表裏・前後・左右まで正確にそろえる必要がある」のかで、必要な機構が変わります。整列精度が高いほど、ボウルやシュートの作り込み、選別機構、センサーなどが必要になり、価格も上がりやすくなります。
1分あたりに何個供給したいか、次工程のタクトに追従できるかも重要です。供給量が多い場合は、ホッパーの追加、大型化、複数列化、制御の工夫などが必要になることがあります。
外観品質が重視される部品や、樹脂・ゴム・電子部品・医薬品・食品関連のワークでは、傷や異物混入、静電気、洗浄性への配慮が必要になることがあります。材質や表面処理、接触部の仕様が変わるため、価格にも影響します。
パーツフィーダ単体ではなく、ホッパー、直進フィーダ、エスケープユニット、画像検査、ロボット、組立機、包装機などと連携する場合は、全体設計や制御まで含めて見積もる必要があります。
既存設備や中古品を活用できる場合は、初期費用を抑えられる可能性があります。ただし、ワークに合わない装置を無理に使うと、詰まりやチョコ停が増え、結果的にコストが高くなることもあります。再利用できる部品と、新規製作すべき部品を分けて考えることが大切です。
一口にパーツフィーダの費用と言っても、数万円台で確認できる規格品から、大型のワークの安定供給を実現する100万円以上のものまで、メーカー各社が販売している製品の価格はそれぞれ異なり、一概に語ることはできません。
パーツフィーダは、ユーザーの要望に応じて一品一様で製作する装置です。このため、多くの業者では、供給するワーク(部品)の仕様や供給条件を確認した後で、個別に見積りを作成する形をとっています。設計、製作にかかる費用は業者によって違いますし、対象のワーク(部品)や供給条件によって設計と製作日数、材料のコストなども変わります。
気になる方は、まず見積もり依頼をしてみると良いでしょう。「予算が少ない」「できるだけ安く抑えたい」といった場合でも、搭載する機能などを工夫することで対応してくれる場合があります。
パーツフィーダの見積もりを依頼する際は、事前に以下の情報を整理しておくと、より現実的な価格を確認しやすくなります。
特に重要なのは、サンプルワークの有無です。図面上では問題なさそうに見えても、実際に流してみると重なりや絡まり、傷、向きのばらつきが出ることがあります。可能であれば、見積もり段階でサンプルワークを提供し、テストの可否も確認しておくと安心です。
単に「安いパーツフィーダ」を探すよりも、「自社のワークを止まらず安定して供給できる仕様」を確認することが、結果的に導入後の失敗を避ける近道です。
通販サイトで販売されている規格品であれば、リニアフィーダは3万円前後から、ボウルフィーダは5万円前後から確認できるものがあります。ただし、これは標準品・単体機器の価格であり、実際の導入ではボウルやシュートの製作、ワークに合わせた調整費用が別途必要になることがあります。
一般的には、リニアフィーダよりもボウルフィーダの方が高くなりやすい傾向があります。ボウルフィーダは、ワークを貯める・整列させる・一定方向に供給する役割を持つため、サイズや整列条件によって価格差が出やすいからです。ただし、リニアフィーダでも大型品や専用シュートが必要な場合は費用が上がることがあります。
パーツフィーダは、供給するワークの形状、重さ、材質、必要な向き、処理能力、設置環境によって最適な仕様が変わるためです。標準品をそのまま購入できる場合もありますが、生産ラインで安定して使うには、ワークに合わせた設計・調整が必要になるケースが多くあります。
中古品や既存部品を活用できれば、初期費用を抑えられる可能性があります。ただし、対象ワークに合わない装置を使うと、詰まりや供給ミスが増え、改造・調整費用がかえって高くなることもあります。中古品を検討する場合は、対象ワークで問題なく供給できるかを確認しましょう。
まずは、必要な機能と不要な機能を整理することが大切です。供給姿勢の条件を緩和できるか、既存部品を流用できるか、処理能力に余裕を持たせすぎていないかなどを確認しましょう。また、予算を先に伝えておくことで、メーカー側からシンプルな構造や段階的な導入案を提案してもらえる場合があります。
価格だけで判断するのはおすすめできません。パーツフィーダは、導入後に安定して供給できるか、チョコ停を減らせるか、ワークを傷つけないかが重要です。初期費用が安くても、停止や調整が多いと現場の負担が増えることがあります。価格とあわせて、対象ワークへの対応実績、テスト対応、アフターサポートも確認しましょう。
パーツフィーダの価格は、規格品であれば数万円台から確認できますが、実際の導入費用はワークの形状・供給条件・整列精度・周辺装置との連携によって大きく変わります。
リニアフィーダは比較的価格を抑えやすい一方、ボウルフィーダはサイズや整列条件によって価格差が出やすく、大型・高出力タイプでは100万円を超える場合もあります。通販サイトの価格は相場をつかむ参考になりますが、現場で安定稼働させるためには、ワークに合わせた設計・調整まで含めて考えることが大切です。
また、導入費用は高額でも、チョコ停や供給ミスを減らせる装置を選ぶことで、長期的なコスト削減につながる場合があります。反対に、価格だけで選んでしまうと、導入後の調整やトラブル対応に手間がかかることもあります。
パーツフィーダを検討する際は、販売価格だけにとらわれず、自社のワークや使用環境に合った装置を提案してくれる業者に相談してみるとよいでしょう。TOPページではお悩み・課題に合ったパーツフィーダ・メーカーを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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