部品の向きを揃えて並べるパーツフィーダは、用途や追加機能、設置する場所など、工場での工程によってさまざまなバリエーションがあります。ここでは、どのようなバリエーションがあるのか紹介します。
大量の部品の向きを揃え、次の工程に流すパーツフィーダーには、用途や機能によっていくつかのバリエーションがあります。工場の工程や設置場所などに応じたパーツフィーダーを選ぶことが大切です。どのようなバリエーションがあるかまとめました。
リターンフィーダーとは小型のパーツフィーダーのことで、設置場所が狭いなど広い場所が確保できない場合に使われます。小型の機械なので、小型のワークを整列させるのに向いています。リターンフィーダーは大変小さいうえに安価という特徴がありますが、排出能力(タクト)はあまり高くありません。
カメラを装着して画像処理検査装置にしたり、自動部品供給装置に組み込んだりと、応用ができることもメリットです。
パーツフィーダーに搭載したカメラと、画像処理検査装置によって、ワークの傷や汚れの検査、姿勢・状態(位置や裏表など)の判定を行う装置です。
ワークの整列・排出と同時にチェック作業を行うため、短時間で作業ができ生産性の向上につながります。
これまで作業員の目視による検査作業を画像処理検査装置で行うことで見逃しを削減し、製品の精度や品質が飛躍的にアップします。作業ミスの予防止や、コスト削減にもなります。
パーツフィーダーはワークの向きと姿勢を整えて排出し、次の工程に流します。自動部品供給装置は、パーツフィーダーと次の工程での組立てや包装、梱包、袋詰め、カウントなどの機械を一体化した装置で、すべての工程がひとつの装置にまとまったものです。
通常、パーツフィーダーと次の工程の装置が必要ですが、自動部品供給輸装置はすべての工程を行えるため、小型となり省スペースが実現します。
設置面積が大幅に縮小されるので、狭い場所や限られたスペースにも設置できるようになります。
また工程がまとまっていることで動作の安定性が向上し、作業効率が上がることも期待できます。
パーツフィーダーは大量のワークを同一方向に整列させ、次の工程に送り出します。人手不足の解消と大幅な作業効率の向上が見込めるため、導入する企業も多くなっています。
パーツフィーダーには用途や機能、使用場所などによってバリエーションがあり、目的によって選択できます。
それぞれのバリエーションの特性や機能、メリット・デメリットを知ることで、自社工場に最適なパーツフィーダーのバリエーションを選びましょう。
■選定条件:
Googleで「パーツフィーダ」と検索( 2023年7月14日時点)して表示されたメーカーの41社うち、
村田精工……最も導入実績社数が多い会社として選出しました。
東レ・プレシジョン……多品種対応している中で、ワークへのキズ対策・整列機能・検査機能など、最も多くの機能を搭載している無振動式のパーツフィーダーを提供している会社として選出しました。
シマテック……唯一、24時間・365日・休日・夜間を問わず修理・メンテナンス・移設に対応している会社として選出しました。