パーツフィーダの点検について
パーツフィーダーは無造作に散らばる部品を振動させることで整列させるための装置です。省スペースで使用できる、コスパに優れているなどのメリットがありますが、きちんと点検しなければ供給能力の低下や動作不良につながります。ここでは、パーツフィーダーの点検について押さえておくべきポイントや、点検頻度・点検項目について解説しています。
パーツフィーダの点検で
押さえておきたいポイント
パーツフィーダーを点検するにあたり、パーツフィーダーを正常に動作させるために必要なポイントを認識しておかなければいけません。点検で押さえておくべきポイントが、次の7点です。
- ボウル選別部などの摩擦や表面処理に摩耗はないか
- 振動が適正に駆動しているか
- 振動機内部にほこりなどの汚れがないか
- 振動機内部のバネは破損していないか
- 振動機内部のコア隙間が適正か
- それぞれの固定ボルトがしっかり締まっているか
- パーツフィーダーの設置場所が適切か
パーツフィーダーは部品の破損や摩耗、ボルトのゆるみなどが原因で起こることが多いため、まずはこの7点をしっかりと押さえておきましょう。部品が破損、摩耗していると早急に修理をする必要が出てきます。
点検するタイミングと場所
先ほど紹介した点検で押さえておくべきポイントをどのように点検していけば良いのか、具体的なタイミング・点検場所などについて点検頻度別に解説します。
毎日行う点検
毎日行う点検は以下の通りです。
- 電源
→3相100V(又200V)±10%/テスターを用いて仕様通り供給されているかを確認
- ボウル内
→動作確認・目視により異物混入などがないか、ワークの走行不良や停滞、詰まりはないかを確認
- 選別部
→動作確認・目視により摩耗・変形有無や正しく選別できているかを確認
選別にセンサーを使用している場合は、動作確認・目視によりセンサーがワークを検出できているか表示灯や表示値が適切かどうかを確認します。また、エア漏れについてもチェックしておきましょう。
1週間ごとに行う点検
1週間ごとに行う点検は以下の通りです。
- ボルト
→ホッパーのボルトナット、パーツフィーダーなど各部のボルトナット締め付け状態を確認
増し締めをした後、合マークを目視で確認
- ボウル
→内面処理に摩耗や剥がれ、硬化などの異常がないかを目視で確認
- 溶接部
→ひび割れ、クラックがないか、異音がないかを目視・動作確認・聴覚で確認
- コントローラー
→出荷時のコントローラー適正値で供給能力、適正振巾できているか目視で確認
- センサ配線
→被覆破れや縮れがないかを目視で確認
ボルトのゆるみが動作不良につながることが多いため、トラフ
取付、振動機本体内部、ボウル取付、振動機本体内部、アタッチメントなど各部をチェックすることが大切です。
1か月ごとに行う点検
1か月ごとに行う点検はこちらです。
- ボウル・本体
→動作確認・目視によりシュートなどほかの危機と干渉していないか確認
- 適正量
→ボウルに投入するワーク量について製品表示通りに行っているかを目視確認
- ワーク
→契約時のワークと同じか、付着物は仕様書通りかを目視確認
- コア隙間
→出荷時と同じかどうかを実測・隙間ゲージで確認
- ゴム足
→劣化がないかを目視・触診にて確認
- 電流値
→出荷時から大きく変わっていないかをテスター、動作確認により確認
- コントローラーボリューム
→振動が正常に稼働するか動作確認、目視で確認
隙間は最大振幅時でも触れない程度でできるだけ狭くすることが望ましいため、適正値を保つことが大切です。また、ごみや油が付着していると異音の原因となるため取り除きましょう。
まとめ
パーツフィーダーはボルトのゆるみなどが原因で供給量の不足といったトラブルを起こすことがあります。定期的な点検を行うことで改善・防止することができるので、ポイントに沿って点検するようにしましょう。
電源が入らない、振動状態の不備対応等対処できないものもありますので、メーカーへの問い合わせをすることはもちろん、買い替えを検討することも大切です。
現場の要望別パーツフィーダ‧メーカーのおすすめ3選
パーツフィーダ1台で
多品種のワークに
対応させたいなら
東レ・プレシジョン
がオススメ
画像引用元:東レ・プレシジョン公式サイト:
https://www.tpc.toray/
その理由は‥
多品種のワークに対応できる無振動式パーツフィーダを提供しているから
公式HPを見る
電話で問合せる
パーツフィーダだけでなく
⽣産ライン全体を
任せたいなら
村⽥精⼯
がオススメ
画像引用元:村田精工公式サイト:
http://www.muratask.co.jp/
その理由は‥
5000社以上の企業の課題を解決してきた熟練の職人が対応してくれるから
公式HPを見る
電話で問合せる
故障やトラブルがあった際に
すぐに駆けつけて
ほしいなら
シマテック
がオススメ
画像引用元:シマテック公式サイト:
https://pfd.co.jp/
その理由は‥
休日や夜間を問わず修理・メンテナンスに24時間365日で対応してくれるから
公式HPを見る
電話で問合せる
■選定条件:
Googleで「パーツフィーダ」と検索( 2023年7月14日時点)して表示されたメーカーの41社うち、
村田精工……最も導入実績社数が多い会社として選出しました。
東レ・プレシジョン……多品種対応している中で、ワークへのキズ対策・整列機能・検査機能など、最も多くの機能を搭載している無振動式のパーツフィーダーを提供している会社として選出しました。
シマテック……唯一、24時間・365日・休日・夜間を問わず修理・メンテナンス・移設に対応している会社として選出しました。