自動部品供給装置とも呼ばれるパーツフィーダーは、工場の生産ラインにおいて欠かせません。ここでは、パーツフィーダーの用途について、活用されている場面やパーツフィーダーで供給できる部品の特徴、活躍している業種などについて紹介します。
パーツフィーダーを使用することにより、効率の良い生産につなげることが可能です。以下のような場面で活用されています。
一つひとつの部品を手作業で揃えて次の工程に進む場合、供給する部品の量が多いほど負担が増えてしまいます。パーツフィーダーを取り入れることにより、大量の部品でも自動的に供給できるようになるので、人件費の削減につながるでしょう。
手作業で供給時間・間隔を細かく調整しながら対応するのは非常に難しいことです。正確に供給できなければ、不具合や不用品などにつながってしまう恐れもあるでしょう。パーツフィーダーで品供給を行うことにより、正確に、一定間隔での供給が可能になります。
向きを調整するなどして整列しなければならない部品の場合、人の手で対応すると負担がかかります。パーツフィーダーであれば自動での整列が可能です。
パーツフィーダーでは、すべての部品の供給ができるわけではありません。供給できる部品は、以下のような特徴を持つものです。
どの程度のサイズまで対応できるかはパーツフィーダーによって異なるものの、大きい部品には対応できないこともあります。取り扱う部品のサイズによっては特注での改造が必要になることも多いです。
部品が重い場合、パーツフィーダーに強度が求められます。そのため、部品の重さによっては改造が必要になることもあります。一般的には軽い部品の方が整列もさせやすく、パーツフィーダーに向いているといえるでしょう。
さまざまな材質に対応可能です。ただ、パーツフィーダーの中で製品同士が衝突することから、簡単に欠けてしまうような部品は不向きといえます。
パーツフィーダーでの整列が難しい形状があります。例えば、マークがついた円形の部品で、マークの位置を揃えて供給したいといったものはパーツフィーダーでは対応できないこともあります。
パーツフィーダーが活用する業種は、実にさまざまです。例えば、錠剤や容器といった医薬品の素材を供給する際にパーツフィーダーが使われることもあります。
それから、自動車部品の製造でも活躍しています。自動車の本体やエンジン、ミラー、その他部品の製造にパーツフィーダーが欠かせません。 日常生活で目にするものの多くにもパーツフィーダーが関わっているので、製造業においてなくてはならないものです。
ボールペンやお菓子、パソコン関連、各種日用品などさまざまなものを製造する用途でパーツフィーダーが使用されています。
■選定条件:
Googleで「パーツフィーダ」と検索( 2023年7月14日時点)して表示されたメーカーの41社うち、
村田精工……最も導入実績社数が多い会社として選出しました。
東レ・プレシジョン……多品種対応している中で、ワークへのキズ対策・整列機能・検査機能など、最も多くの機能を搭載している無振動式のパーツフィーダーを提供している会社として選出しました。
シマテック……唯一、24時間・365日・休日・夜間を問わず修理・メンテナンス・移設に対応している会社として選出しました。