パーツフィーダに向いている製品について
ものづくりの現場において大活躍するパーツフィーダですが、そうとは言え、供給できる製品には制約があることも事実。パーツフィーダに向いていない製品を対象とした場合、期待した仕事がなされないこともあるので注意しましょう。
ここでは、パーツフィーダに向いている製品について、材質や形状などを基準にご紹介しています。
パーツフィーダに向いている製品とは？
現場の作業効率を大幅に挙げるパーツフィーダですが、対象物に衝撃を与えないよう優しくつかんだりゆっくりと置いたりすることは苦手。そのため、パーツフィーダへ投入する製品には、一定レベルの硬さや過度に複雑ではない形状などが求められます。
パーツフィーダに向いている製品のタイプとして、材質や形状、サイズ、重量の視点から確認してみましょう。
材質について
基本的にパーツフィーダでは、様々な材質の製品を取り扱うことが可能です。たとえば、金属やプラスチック、ゴム、電子部品など。食品を取り扱うことも可能です。
ただし、パーツフィーダの中では製品同士が衝突することを考慮し、衝突の衝撃があっても欠けたりカスが出たりしないような材質でなければなりません。そのため、ある程度の硬さが求められます。
なお、仮に材質上は問題がなくとも、静電気を発生させる製品やワーク同士で絡みやすい製品については、パーツフィーダ内で間隔を離して配置するなどの工夫が必要となるでしょう。
形状について
向きを特定できない形状の製品（円形など）について、パーツフィーダは上手に対応できないこともあります。
たとえば、一点のマークが刻まれた円形の製品について、マークの位置を揃える工程において、円形である以上は製品の向きを特定できないことから、パーツフィーダでは対応できないことがあります。
サイズについて
小さなサイズの製品なら汎用品のパーツフィーダでも対応できますが、大きなサイズの製品には、一般的なパーツフィーダでは対応できないこともあります。大きなサイズの製品を扱う場合、そのサイズに適応可能なパーツフィーダを導入することが必要です。もし対応可能なパーツフィーダがなければ、メーカーに相談のうえ特注で装置を制作してもらわなければなりません。
重量について
重量については、軽ければ軽いほど製品の向きを揃えやすくなります。重い製品の向きを揃える場合には、相応に大きな力が必要となるため、メーカー等に相談の上、適切な力のあるパーツフィーダを導入する必要があるでしょう。
なお、力のあるパーツフィーダは構造を強化する必要もあることから、往々にして導入コストは高くなります。
取り扱う製品に適しているかどうかをチェックすること
パーツフィーダの効率的な仕事ぶりを見て、ありとあらゆる製品を投入してみたい気持ちにもなりますが、材質や形状、サイズ、重量などの条件次第では、パーツフィーダには向いていない製品もあります。パーツフィーダを導入する際には、メーカー等に相談のうえ、取り扱う予定の製品に適しているかどうかをよくチェックするようにしましょう。
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