このページでは、医薬品など、医薬・製薬関連のワークを扱うためのパーツフィーダーについて紹介しています。金属表面に電解研磨や化学研磨が施されているため、見た目がピカピカな鏡のようになっているのが特徴です。
医薬品などの医療関連パーツ用のパーツフィーダーは、たとえば工業製品用のものと比べると、見た目にかなり違いがあります。医薬品向けの場合、異物を取り除いたり平滑になるよう仕上げたりする必要があり、表面が電解研磨や化学研磨などによる処理がなされているからです。そのため、製作にかかる時間が長くなり、また、コストも多くかかります。
医薬品を扱うわけですから、異物混入などのリスクへの対策は欠かせません。そこで必要になってくるのが、電解研磨です。電解研磨をかけることでステンレスの表面をピカピカに磨き、耐食性向上・平滑化により耐薬性や洗浄性の向上による異物混入を防ぐねらいがあります。具体的には、どのようなメカニズムによるものなのでしょうか。以下で具体的に説明していきます。
バフ研磨などによって表面を物理的に研磨する方法と比較することで、電解研磨のメリットを理解しやすくなります。
バフ研磨は、文字通り、物理的に表面にある凹凸をならしていくことでツヤを出していく方法です。一方、たとえばステンレスの表面に電解研磨をかける場合は、Fe分・Ni分を溶かしてから、表層にクロムリッチ層を作り耐食性を高めます。
化学反応を利用して金属の表面を研磨していく処理方法のことを、化学研磨といいます。化学研磨を行う際に用いる製品は、メーカーによりさまざまです。ただし、ステンレスの表面を化学研磨する場合はたいてい、高温にした強酸性の液体の中に、ステンレスを浸漬する方法が採用されます。
化学研磨の処理を施すと、表面がまるで鏡面のようにキラキラとした状態になります。金属のバリなども除去することができます。
【メリット1】
処理液に触れてさえいれば、たとえば、入れ物の内側やパイプなどのように電流を流しにくい部分や、手が届きにくい部分にも、問題なく処理を施すことが可能になります。
【メリット2】
処理液が触れている部分については、ほとんど同じスピードで研磨していくことができます。そのため、金属の表面全体を、ムラなく平滑化することが可能です。逆に言うと、処理液に触れている表面のうち、一ヵ所のみを選択的に研磨していく作業は困難になります。
電解研磨や化学研磨を施す必要があるので、医薬品向けパーツフィーダーの材質は、ステンレス製でなくてはなりません。特に、ボウル部分はオールステンレス製になっていることが求められます。理想的には、ボウル部および振動機をつなぐフランジ部やウエイトについても、SUS304などのステンレス鋼が用いられている製品を選びたいところです。
参照元:DAIZEN|製品情報(医療・化粧品関係用パーツフィーダ)(https://daizen-feeder.co.jp/products/medicine/)製造している医薬品の整列や供給に関する課題を解消するためには、医薬品向けのパーツフィーダ―導入を検討することをおすすめします。以下のページでは、実績のあるメーカーをいくつかピックアップして紹介しています。自社に合う製品選びのヒントとして、ぜひお役立てください。
■選定条件:
Googleで「パーツフィーダ」と検索( 2023年7月14日時点)して表示されたメーカーの41社うち、
村田精工……最も導入実績社数が多い会社として選出しました。
東レ・プレシジョン……多品種対応している中で、ワークへのキズ対策・整列機能・検査機能など、最も多くの機能を搭載している無振動式のパーツフィーダーを提供している会社として選出しました。
シマテック……唯一、24時間・365日・休日・夜間を問わず修理・メンテナンス・移設に対応している会社として選出しました。