このページでは、ホッパーが担う重要な役割をわかりやすく解説しています。作業効率を左右するワークの貯蔵庫でもあるホッパーについて、理解を深めておくようにしましょう。
これから整列・供給するワークのための貯蔵庫としての役割を持つのが、ホッパーです。
もちろん、ホッパーがなくても、大きなボウルを使用している場合、ワークの投入量を増やすことができるため、ボウルへのワーク供給なしで長時間稼働することも、不可能ではありません。けれども、ボウルフィーダー内で長時間にわたって回し続けると、ワークの品質面がダメージを受けてしまう可能性も否定できないのです。
ホッパーの主な役割としてあげられるのは、ワークの保管や不足量の検知、適量補充などです。
ワークの形やサイズは、多岐にわたります。そのため、保管の仕方に問題があると、ワーク同士でダメージを与えあったりするリスクもあります。ホッパーを使えば、そのような状態にならないように安全に保管することができます。ワークの種類ごとに異なるホッパーがあるのは、そのためです。
ボウル内にあるワークの数量を把握し、ワークが整列して出て行くときにはその数量および残量についても把握します。そのため、不足がある場合には、それをすぐに検知することができるわけです。不足を検知したら、ワーク補充のためのアクションを起こします。
ボウル内に補充されたワークが多すぎる場合には、ボウル内に余分なワークが滞留してしまうことになります。そうなるのを防ぐために、ホッパーは、補充量をコントロールする役割も担っているのです。
ホッパーを導入すれば、適量のワークをこまめにパーツフィーダーへ供給するという手間のかかる作業を、ホッパーに任せることが可能になります。そうなれば、人員を他の作業に割り当てられるようになるため、生産ラインなどを全体としてみたときに、生産効率が上昇することになります。
「他の業務に忙殺されている間に、パーツフィーダーが空になってしまい、それでもなお気づかずに放置していた」。ホッパーがなければ、このようなミスが起こり得ることは、充分に予想できます。空のパーツフィーダーを運転し続けている間は、生産性は完全にゼロの状態です。作業効率を大幅に低下させてしまっているわけです。
パーツフィーダーの稼働状況を常に把握できていたとしても、何十台ものパーツフィーダーやその他の機械を工場内で扱っている場合であれば、かなりの数の人員を配置していることになります。そのままでは、省人化を実現するのは難しいでしょう。
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