パーツフィーダーは、性能を保つためにも定期的な張り替えを行う必要があります。ここでは、パーツフィーダーの張り替えについて紹介します。
パーツフィーダーの表面処理の方法には、いくつかの種類があります。一般的なのはウレタンコーティングで、ボウルの表面をウレタン塗料によってコーティングする方法です。耐摩耗性や油対策として採用されることが多く、ワークがボウルのトラックを上りやすくなるので搬送能力が向上します。また騒音対策としても有効です。
ウレタンと比較すると高価になりますが、特殊なシートを貼る方法もあります。耐摩耗・耐油・搬送能力に優れていて、ワークが重量物や油の付着量が多いケースなどで使用されることが多いです。またワークが医療や食品関係の場合、ゴミや汚れが付着しにくいようバフ仕上げすることもあります。
要求される品質やワークの形状、状態をもとに、適した表面処理を選択することが大切です。
ハバジットは通常コンベアのベルトに使用されますが、パーツフィーダー業界ではそのシートを反対にし、ザラ目の方を上にしてボウル内に接着剤で貼り付けます。シートや接着剤自体も高価ですが、シートを型取りして切り出す作業に手間がかかることから、ウレタンに比べ数倍のコストがかかります。
ただし、耐磨耗性・耐油性に優れているため、搬送能力が向上します。油付の金属のワークに有利です。
パーツフィーダーによく取り入れられるウレタンコーティングですが、使用用途や頻度によってコーティングは徐々に摩耗していきます。処理当初の能力から著しく摩耗したウレタンコーティングのパーツフィーダーをそのまま使用し続けると、安定したワークの搬送や流出ができなくなります。
また、パーツフィーダーそのものを痛めてしまうことも。パーツフィーダーが故障すると、修繕コストがより高くなってしまいます。
パーツフィーダーにシートを貼ることで、ウレタンコーティングの付加価値を長く保つことができます。ときには底面だけではなくワークが接する側面にもシートを貼り、ウレタンコーティングを施した搬送機器を保護。シート貼りの効果によって搬送機器の耐久性が向上し、中長期の使用に耐えることが可能です。
シートが一定以上摩耗したら、シートを張り替えるようにしましょう。シートの張り替えで、搬送機器の性能を回復させることができます。
まず現地調査を行い、要望のヒアリングを行います。結果をもとに精査を行った上で見積書を提出。お互い納得がいけば、施工が開始されます。
施工に関する打ち合わせをして、事故ゼロを第一に考えた安心安全な工事・修理メンテナンスを実施。試運転で正常に動くか確認できれば、引き渡しを行って完了です。状況確認のため、定期診断も定期的に行われます。
■選定条件:
Googleで「パーツフィーダ」と検索( 2023年7月14日時点)して表示されたメーカーの41社うち、
村田精工……最も導入実績社数が多い会社として選出しました。
東レ・プレシジョン……多品種対応している中で、ワークへのキズ対策・整列機能・検査機能など、最も多くの機能を搭載している無振動式のパーツフィーダーを提供している会社として選出しました。
シマテック……唯一、24時間・365日・休日・夜間を問わず修理・メンテナンス・移設に対応している会社として選出しました。