電子部品の工場に自動化を導入しようと考えている場合、最初に大切なのは「なぜ自動化をするのか」という目的をはっきりさせることです。たとえば、人手不足を補いたいのか、生産スピードを上げたいのか、それとも製品の品質を安定させたいのか。このような目的があいまいだと、どこから手をつけていいのかわからず、効果的な計画が立てられなくなってしまいます。
自分たちの工場の現状をよく見直して、どんな問題があるのかを明確にしましょう。電子部品の工場では、さまざまな種類の商品を少しずつ作ることが多く、また作業がベテランの職人の経験や勘に頼っている場合もあります。こうした部分は自動化が難しい反面、うまく自動化できれば大きな改善効果が期待できます。そのためには、どの工程を自動化すれば一番メリットがあるのかを丁寧に分析することが必要です。
さらに、自動化のプロジェクトは一つの部署だけで進められるものではありません。製造の現場を担当する部署だけでなく、機械の導入を計画する技術部門や、ITシステムを管理する部門など、いろいろな部署がかかわってきます。関係する全員が同じ目標を理解し、しっかり連携して進めないと、計画が途中でつまずく可能性もあります。だからこそ、社内での協力体制を作ることが大切です。
今まで人の感覚に頼っていた作業を、誰でもわかるように数値や手順として「見える化」しておく必要があります。つまり、作業を標準化して、機械にもできるようなルールを整えることが重要。自動化された設備が正確に仕事をこなせるようになり、安定した品質と効率的な生産を目指せるでしょう。
クリーンルームロボットとは、清浄度が求められる環境内で作業を行うために設計された産業用ロボットのことです。主に電子部品の製造に加えて、医療機器や精密機器、さらには食品業界などでも使用されています。
本体の密閉性が非常に高く、稼働時に発生するわずかな粉塵も外部に漏れないように作られているのが特徴です。
電子部品の生産には、微小な部品が多数使われるため、それらを整列・供給する仕組みが不可欠です。パーツフィーダーは、バラバラに供給された小物部品を正しい向きに整列させ、次の工程にスムーズに引き渡します。
中でもボウルフィーダーは、ボウル状の容器の内側で振動を加えて部品を移動させながら整列させる方式で、形状や材質に応じて調整可能なため、幅広い部品に対応できます。
ビジョンシステムは外観検査や寸法測定などの検査工程で高い効果を発揮できます。カメラで撮影した映像をリアルタイムで解析し、部品の位置や形状、色、表面状態を把握し、不良品の自動検出も可能。品質管理の精度とスピードを高めることができます。
フラックスなどの汚れが残ったままでは、電子部品の信頼性に大きな影響を及ぼします。洗浄ラインはこうした不純物を確実に除去し、清潔な状態に仕上げます。洗浄後には、専用の移載装置が部品を洗浄用ジグからトレイへと正確に移し替え、次工程へと自動搬送する仕組みとなっています。
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