パーツフィーダーを快適に使い続けるためには、メンテナンスや調整の必要で、どのような形でメンテナンス・調整するのかなどについて解説します。
パーツフィーダーの基本的なメンテナンスとして、ネジの増し締め、ボウル内の洗浄があります。それぞれ解説します。
ネジの増し締めを行いましょう。増し締めとは、締まっているネジをさらに締め付けることをいいます。例えば、駆動部の振動が弱くなったような場合、ネジの増し締めによって状態が改善することもあります。
また、パーツフィーダーのボウル内にはコーティングがされているのですが、継続して使用しているうちに剥がれてしまいます。そのため、洗浄だけではなく、表面処理も必要です。定期的に表面処理を行いましょう。
適切な振動が得られない場合に、調整を行いましょう。振動の調節とは、すなわちバネ調節のことです。 バネが適切に配置されていない場合、ボウルの振動に不具合が現れてしまいます。板バネの枚数、運転周波数、エアーギャップなどで調節を行っていくことになります。
コントローラーがインバーター(周波数可変)タイプの場合は、バネの調節前に運転周波数の調整が必要です。先にインバータータイプか確認しておきましょう。 運転周波数の調整は、以下のように行います。
何度か調整を繰り返すこともあります。
振動調整は、すべてのケースで必要になるものではありません。一般的に、コントローラーでの振動調整だけでは必要な振動が得られないようなケースで振動調整を行っていくことになります。
細かく振動調整を行うためには、板バネの枚数を調整していきましょう。調整は、板バネを足すか、引くか、して行っていくことになります。 まず、パーツフィーダーにカバーが設置されている場合は、カバーを外して振動を確認してみてください。
カバーを外した方が振動が良くなる場合、板バネの枚数が足りていないと判断できます。さらに振動を良くしたいのであれば、板バネの追加を行いましょう。
反対にカバーを外すことによって振動が悪くなる場合、板バネが多いと判断できます。板バネを抜きましょう。 以下の手順で行います。
基本的に板バネは対角線上で調整していきます。また、板バネを増やす場合は必ず間にスペーサを入れましょう。
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