多くの工場では、部品がケースやパレット内に整然と並べられているのではなく、供給箱などに「バラ積み」の状態で納品されます。このバラバラに積まれた状態から、部品を一つずつ正確に取り出す作業は「バラ積みピッキング」と呼ばれます。この作業は、部品の位置や向きを正確に把握して掴み取る必要があるため、繊細で手間がかかるのが問題です。従来、この複雑な作業は機械による自動化が難しく、熟練した作業者の手作業に頼らざるを得ないのが一般的でした。
AIビジョンシステムとロボットアームを組み合わせた手法も注目されています。カメラがバラ積みの部品を撮影し、その画像をAIが解析して個々の部品の位置や姿勢を瞬時に三次元で認識します。その情報を元に、ロボットアームが最適な方法で部品を掴み取り、ピッキングを行います。
この技術の最大のメリットは、多種多様な部品に柔軟に対応できる圧倒的な汎用性です。AIの学習により、これまで認識が難しかった複雑な形状の部品や、素材に合わせた最適な掴み方を判断することも可能です。初期投資は高額になる傾向がありますが、変種変量生産が主流となる現代の製造現場などで注目される機器です。
完全な自動化への移行が難しい場合に有効なのが、人と協働ロボットが作業を分担する方法。作業者が大まかに部品を整列させ、その後の精密なピッキング作業をロボットが担います。この手法のメリットは人の柔軟性とロボットの正確性を両立できる点です。しかし、常に作業者が必要となるため人件費の削減効果は限定的であり、ロボットと人が安全に作業するためのスペース確保や連携方法を十分に検討する必要があります。
パーツフィーダーとは、ホッパなどに無造作に投入されたバラ積み状態の部品を、自動で同じ向きに整列させ、次の組立工程へと正確に供給するための装置です。人の手による作業を介さないため、作業者の熟練度に左右されることなく、常に一定の品質で効率良く部品を供給し続けることができます。これにより、生産ライン全体の自動化と省人化に貢献します。
製品を効率良く組み立てるためには、部品を一定の間隔で安定して供給することが不可欠です。手作業では、作業者の疲労や集中力の低下によって供給のペースが乱れたり、正確な供給ができなかったりする問題が発生しがちです。パーツフィーダーを導入すれば、このような属人性を排除し、機械的に正確な間隔での供給も可能となります。
特に、自動車部品のように大量生産が求められる製品では、一つの部品を供給する時間(供給タクト)を極限まで短縮する必要がありますが、これは人手では対応が困難です。パーツフィーダーは、このような短い供給タクトの要求にも応え、生産性を向上させられるでしょう。
ボルトの頭の向きを揃えたり、特定の面を合わせたりといった複雑な整列作業は、作業者にの作業負担や工数などが問題となります。パーツフィーダーは、こうした手間のかかる整列作業をすべて自動で行うため、作業者はより付加価値の高い業務に集中できるでしょう。さらに、手で持つことが難しいほど小さな部品や細かな電子部品なども、パーツフィーダーなら短時間で大量に整列させることが可能です。これにより、ヒューマンエラーに起因する供給ミスを防ぎやすくなり、製品品質の安定化にも繋がります。
パーツフィーダーは装置内で部品同士が衝突するため、その衝撃に耐えられる、ある程度の硬さを持つことが前提となります。衝突によって欠けや粉塵が発生するような脆い材質には向きません。また、互いに絡みやすい形状の部品や、静電気を発生しやすい部品を扱う場合は、部品同士の間隔を確保するなどの特別な工夫が必要になる場合も。
重量に関しては、軽い部品の方が向きを制御しやすく、重い部品の場合は装置の構造強化などが必要となり、コストが増加する場合もあります。
パーツフィーダーは、形状によっては向きを特定できない場合があります。例えば、完全に円形の部品に印字されたマークの位置までを正確に揃えるといった、微細な向きの制御は困難なケースがあります。また、装置の大きさには限界があるため、投入できる部品のサイズにも制約が生まれます。
小さな部品であれば汎用的な装置で対応可能ですが、大型の部品を扱いたい場合は、特注で装置を製造する必要が出てくることも考慮しなければなりません。
多品種のワークに対応できる無振動式パーツフィーダを提供しているから
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