ボルト用パーツフィーダーとは、無造作に投入されたボルトを自動的に整列・供給するパーツフィーダーのことです。導入することで、生産ラインの自動化や効率化に寄与することができるでしょう。
導入することで、ボルトを整然とした状態で供給できるようになります。組み立て工程の効率化を大きく向上させられるでしょう。人手でボルトを供給する場合は、作業員が常に手作業でボルトを供給し続けなければならず、供給の速度や精度にバラつきが生じやすいのが課題。パーツフィーダーを導入することで、一定のリズムで安定した供給ができるようになるでしょう。
手作業でボルト供給を行う場合、長時間にわたる繰り返し作業によって作業員にとって肉体的な負担が大きくなります。指先で細かなボルトを扱うことによる怪我もリスクとなるでしょう。パーツフィーダーの導入により、こうした負担を減らし、作業環境の安全性を向上させることができます。
そのほか、補助ホッパーを追加することで、より多くのボルトをストックし、長時間の連続稼働も可能。製品識別機能を追加することで異品混入のリスクを防ぐこともできるのです。
ボルト供給では、ボルトの「つば部」を吊り下げる方法が一般的です。この方法では、ボルト全体の重量バランスが選別の成否を大きく左右します。
ネジ部分が重いボルトは、つば部で吊るす際に安定します。この状態だと追加の補助機構が不要で、効率よく供給できます。
頭側が重い場合は吊り下げが困難になるため、供給姿勢の変更や、反転機構の追加などができる装置によって、適切な姿勢に整えます。
振動式のパーツフィーダーでは、首下の長さ(ボルトの頭部からネジ先端までの長さ)が 120~150mm を超えると吊り下げが困難になります。このため、首下が長いボルトには他の供給方式を選択するとよいでしょう。
ボルトが移載される際に、つば部が重ならない形状は供給の安定性が向上します。この状態では、装置の詰まりや供給エラーが減少し、生産ラインの稼働効率が高まります。つば重なり有りの場合は、つばが重ならないよう工夫が必要となります。
生産ラインの限られたスペース内で供給装置を配置する際には、装置の設置面積を考慮することが重要です。
ボウルフィーダーはその形状上、円形のスペースを使用します。このため、幅方向のスペースを多く必要とする点が課題となります。
幅方向に制約がある場合には、リターンフィーダーやスイングフィーダーなどの機器を選定してもよいでしょう。■選定条件:
Googleで「パーツフィーダ」と検索( 2023年7月14日時点)して表示されたメーカーの41社うち、
村田精工……最も導入実績社数が多い会社として選出しました。
東レ・プレシジョン……多品種対応している中で、ワークへのキズ対策・整列機能・検査機能など、最も多くの機能を搭載している無振動式のパーツフィーダーを提供している会社として選出しました。
シマテック……唯一、24時間・365日・休日・夜間を問わず修理・メンテナンス・移設に対応している会社として選出しました。