このページでは、パーツフィーダの導入プランを考える上で重要な設置場所との関係や、使用環境に合わせたパーツフィーダ導入のポイントなどをまとめて解説していますので、ぜひ参考にしてください。
パーツフィーダを導入するにあたって、設置スペースや作業スペースについて考えることは不可欠です。導入先となる場所のスペースに対して、パーツフィーダのサイズや使用スペースが大きすぎると、不具合発生時に作業員がスムーズに移動できず迅速に対応できなくなるといったリスクが増大します。
パーツフィーダではワーク同士がぶつかって静電気を発生することもあり、たとえば引火性のガスや燃料などが存在している環境では、パーツフィーダを使用することはできません。また、極端な温度変化が生じたり、水がかかったりするような作業環境においても、パーツフィーダとの適性や条件を考慮することが重要です。
当然ながら傾斜した場所にパーツフィーダを設置する場合、想定している供給能力が再現できないこともあります。もちろん不安定な場所へ設置することもNGです。
パーツフィーダの近くで金属加工などを行う場合、金属粉などが混入しないようケアしなければなりません。
たとえば傾斜している場所や高低差のある環境でパーツフィーダを設置するような場合、架台を用いることもありますが、必ずパーツフィーダの振動に耐えられる頑丈さが必要です。
なお、パーツフィーダに問題がないのに供給量が摘果したり、不具合発生率が上昇したりした場合、架台の変形や想定外に傾斜していないか確認することも大切です。
工場では使用している電源の電圧が100Vであったり200Vであったりと、電気的な環境差もあります。パーツフィーダは電気の力でシステムを作動させてワークを供給するため、当然ながら電気的環境にも配慮しなければなりません。
加えて、エリアによって周波数が異なるため、50Hz・60Hzのどちらか明確化した上で調整することも不可欠です。ただし、インバーターを搭載しており周波数可変型となっているパーツフィーダもあります。
その他、パーツフィーダを合わせてシステム全体の電力消費量を調べておくことも重要です。
パーツフィーダの導入前に適切な設置場所や使用環境を考えることで、パーツフィーダの性能を最大限に発揮できるようになるだけでなく、作業員の安全確保や火災などのリスク管理にも役立ちます。
また、特に衛生面が重視されるワークでは専用の条件を設定しなければならないこともあり、専門家へ相談しながら適切な導入プランを検討することが大切です。
当サイトでは様々なパーツフィーダ・メーカーをお悩み・課題別に紹介していますので、それぞれの特徴を比較検討しながらぜひ信頼できる専門家を見つけていきましょう。
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