大量の部品の向きを揃えて並べ、次の工程に流す作業を人の手で行うには多くの人が必要となります。それを自動で行うパーツフィーダは、人手不足を解消して生産性の向上に繋がるメリットがありますが、不具合が起こることもあります。ここでは、パーツフィーダでよく起こる不具合を紹介します。
パーツフィーダは向きを揃えて次の工程へ送り出すことができ、人の手で行うより時間短縮ができ人的ミスも削減できます。人手不足解消にもなるため、なくてはならないパーツフィーダですが、どのような不具合が起こりやすいか解説します。起こりやすい不具合を知っておくことで、予防措置を取ることも可能です。
パーツフィーダにはさまざまな種類がありますが、大きく振動式と非振動式に分けられます。振動式は周波数によって振幅を変えられるので、部品のサイズによって振幅を調整します。非振動式は傷つきやすいものや騒音が気になる場合に向いています。
ただしどちらの場合でも、ホッパやボウル内に部品を大量に投入すると、部品が詰まることがあります。部品が詰まればパーツフィーダが停止してしまい、解消するのに人手が必要となり、作業効率が落ちてしまいます。適度な量の部品を供給すると良いでしょう。
パーツフィーダが振動式の場合、装置の設置された状況などによって振幅が変化します。振幅が大きくなれば部品に大きな振動が伝わるため、搬送の途中で部品が落ちてしまうことがあります。
振動によってよく部品が落ちる場合には、荷台や台板に重しを乗せたり、設置している床を強化するなど工夫することで、振動が伝わらなくなり部品の脱落が起こりにくくなります。
各メーカーで振幅範囲が想定されているため、必要であれば振動計で振幅値を測定し、振幅範囲内になっているか確認してみましょう。
パーツフィーダは部品の向きを揃えて次の工程へ流すための設備です。しかし稼働中に振幅が低下するなど、正常に振動していない場合には部品の向きが揃わずバラバラになることがあります。
部品の向きが揃っていないと、人の手で修正する必要があり、工程の流れが一時中断するなど作業効率が著しく落ちてしまいます。
パーツフィーダの板バネを締め付けるためのボルトがゆるんでいたり、ボウルを取り付けているボルトやその他のボルトにゆるみがあることが原因となっていることがあるため確認しましょう。また、板バネの損傷が原因のことも考えられます。
長時間パーツフィーダを稼働させていると、ボウルや直進フィーダのシュート部が摩耗し、ワークの選別がスムーズに働かないことがあります。また部品がボウル方面の摩耗した部分に引っかかり、搬送が停滞して流れが悪くなります。さらにはゴミや汚れ、脂などがボウルにこびるつくことで、ワークの上がりが悪くなることもあります。
このように流れが悪くなってしまうと、供給タクトが遅くなって「チョコ停」と呼ばれる、停止時間の短い故障が頻発するようになります。チョコ停がたびたび起これば、作業効率が悪くなってしまうので、チョコ停防止のためにもボウル内の清掃や研磨など、定期的にチェックしてメンテナンスを行いましょう。
パーツフィーダは稼働させているうちに不具合が出ることもあります。よく起きる不具合を知っておくことで、予防措置を取ることや、原因の予測ができるため、どのような不具合が起きやすいか把握しておきましょう。
パーツフィーダの種類によって、起こりやすい不具合も異なるので、こまめに点検をしてメンテナンスを行うことで不具合が起こりにくくなります。
■選定条件:
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