部品や部材を供給する目的で使用されるパーツフィーダにはさまざまな種類があります。ここではその中でも振動を活かして供給を行う「振動フィーダ」と呼ばれるパーツフィーダに焦点をあて、その特徴や対応することが可能な部品の種類、活用事例などを紹介していきます。パーツフィーダ選びにお悩みの方は、ぜひ参考にチェックして下さい。
振動フィーダは一般的にコイルやモーターを使用して振動を生成し、フィーダのトレイやベルトにその振動を伝達することで部品や部材の供給を行います。近年、パーツフィーダは単なる部品・部材供給を行う機械で終わるのではなく、その後工程までを考えた機能性の高いものが増えてきています。振動フィーダの特徴を知っておくことで、他の種類のパーツフィーダとの違いを比較・検討することができますので、ぜひ参考にして下さい。
振動フィーダはその振動の幅やペースによって供給される部品や部材の量と供給スピードを調整することができる仕組みになっています。一般的には制御ダイヤルを回すことで供給量を自由自在に調整できますので、非常にコントロールがしやすいパーツフィーダです。さらに計量器や流量計、温度計、電動機の負荷などさまざまなものと組み合わせをすることで供給量の自動制御を用意に行うことが可能です。
振動フィーダはその機能のシンプルさから取り扱える部材や部品の幅が広いという特徴があります。微粉から大塊までのあらゆる材料を効率よく輸送することが可能であり、高温材料や摩耗性の大きいような部材・部品供給にも適しています。さらに飛散性の高い粉末材料や水分の多い材料などにも対応することが可能になっており、防水形・耐熱形のマシンも登場しています。
パーツフィーダのような機械設備を運用するにあたって気になるポイントの一つに経済面があります。しかし振動フィーダに関しては共振現象を利用する構造になっていることから消費電力が少なく、きわめて経済的であるといえます。さらに構造もシンプルであることから保守・点検の手間もそれほどかからず、トラフ表面と輸送物の間に摩耗が少ないことから、長時間使用をしたとしてもトラフに与える摩耗の影響はわずかしかありません。
振動フィーダは、土木・建築、食品、化学なども含めたさまざまな産業分野に対応しています。他にも幅広い部品に対応できるのが魅力です。 一例として、以下のようなものが挙げられます。
他にもあらゆる業界・原料において使用されています。
振動フィーダは食品・化学業界のほか、カン・ビン・ペットボトルなどといった産業廃棄物処理などにおいて用いられています。原料の特性や搬送条件に応じて小型から大型まで幅広いボリュームへの対応が可能です。他にもコンクリート2次製品への対応や閉塞防止や頑固な付着除去に特化した振動フィーダなど、さまざまな目的・特徴を持つものが活用されています。供給・輸送・ふるい分けや分級・粉砕・充填などのプロセスに適用します。
■選定条件:
Googleで「パーツフィーダ」と検索( 2023年7月14日時点)して表示されたメーカーの41社うち、
村田精工……最も導入実績社数が多い会社として選出しました。
東レ・プレシジョン……多品種対応している中で、ワークへのキズ対策・整列機能・検査機能など、最も多くの機能を搭載している無振動式のパーツフィーダーを提供している会社として選出しました。
シマテック……唯一、24時間・365日・休日・夜間を問わず修理・メンテナンス・移設に対応している会社として選出しました。