パーツフィーダーにはいくつか種類があります。その中の一つが「無振動パーツフィーダー」です。受け皿を回転させることによって部品を整列します。
装置が振動しないことから非振動式と呼ばれることもあります。 無振動パーツフィーダーにはどのような特徴があるのか、どういった部品に対応しているのかなどについて解説します。
無振動パーツフィーダーは、振動するタイプのものとは異なる特徴を持っています。おさえておきたいポイントを解説します。
パーツフィーダーは、主に振動する際に大きな音が発生することになります。そのため、無振動パーツフィーダーは音が静かです。
部品同士が擦れ合うことがないため、振動式のものと比べると部品にストレスがかからず、傷も付きにくいのが魅力です。 また、振動式の場合は防音対策カバーがついているものがありますが、カバーは振動によって摩耗してしまいます。無振動パーツフィーダーであればそういったことはありません。
ボリュームによって供給スピードを変更可能です。安定した作業も目指せるでしょう。供給能力も一般的なものと比較して高いです。
選別部のアタッチメントを交換することにより、1台で何役もこなすものがあります。複数のパーツフィーダーを用意するする必要がないので、コスト面に優れています。
従来のパーツフィーダー比較して消費電力量を抑えられます。環境にも優しいです。
振動式のように部品やパーツが傷みにくいことから、メンテナンスの頻度を抑えられます。また、部品消耗に伴う交換も少なくて済みます。
無振動パーツフィーダーは、食品や医薬品などに対応しています。他にも幅広い部品に対応できるのが魅力です。 一例として、以下のようなものが挙げられます。
一般的なパーツフィーダーでは傷がついてしまうような部品にも適用可能です。
無振動パーツフィーダーは、さまざまな場面や業種において使用されています。 例えば、自動車部品メーカーや設備機械メーカーでも使用されることが多いです。 これらの業種では従来のパーツフィーダーも多く使用されています。ですが、振動に向かない部品などを取り扱う際には無振動パーツフィーダーの方が向いていることから、使い分けているメーカーも多いです。
それから、タブレットやカプセルなどの整列供給ができる無振動パーツフィーダーが医療業界で使われています。また、薄いものや軽いもの、重いものは振動機だと対応が難しいケースもありますが、無振動パーツフィーダーであれば高速供給できることが多いです。
マークの位置や有無を見極めて選別なければならないもの、絡みや重なりがあるものに対しては不向きですが、そうでない場合は幅広く活用できます。
■選定条件:
Googleで「パーツフィーダ」と検索( 2023年7月14日時点)して表示されたメーカーの41社うち、
村田精工……最も導入実績社数が多い会社として選出しました。
東レ・プレシジョン……多品種対応している中で、ワークへのキズ対策・整列機能・検査機能など、最も多くの機能を搭載している無振動式のパーツフィーダーを提供している会社として選出しました。
シマテック……唯一、24時間・365日・休日・夜間を問わず修理・メンテナンス・移設に対応している会社として選出しました。